【十二国記】30年売れ続けるのには理由がある!ファンタジー世界で人間ドラマを描いた不朽の名作
こんばんは。
小説が好きすぎて夜も眠れないマスキです。
昨年末、「十二国記」の最新刊が出ましたよね!!
ずーっと心の片隅で気になっていた物語の続きだったので、即購入してしまいました!
皆さんは「十二国記」をご存知でしょうか?
僕はかなり有名だと思っていたのですが、意外と周りで知らない人が多いので驚きました。
なので今回は、「十二国記、気になるけど買うまではいってない」人に向けて、なにが面白いのか?をお伝えしていきます。
現実にはあり得ない設定のファンタジーが実はカギ
wikipediaより引用:https://ja.wikipedia.org/wiki/
十二国記は思い切りのいいファンタジー世界になっています。
ざっくり挙げていくと
- 不思議な形の土地が、十二の国に分けられている
- 子供や動物は親からでなく「里木」から生まれる
- 天によって国王が決められ、国の統治を任される
- 国王は仙人となり、不老不死に近い存在になる
- 日本とは別世界だが、まれに人が(災害により)行き来することがある
などなど。
それだけを聞くと、ファンタジー過ぎて面白そうな感じがしないですよね。
ただ、そんなファンタジーだからこそ生まれる面白さがあるんです。
完璧なシステム「だから」生まれる人間ドラマにおもしろさが詰まっている
「十二国記がおもしろい!」となぜ言われ続けるのか。
そのカギは、登場人物達の織りなす、濃厚な人間ドラマにあります。
天命によって「正しい」国王が選ばれる理想のシステム。
でも、人のココロはシステム通りにはいきません。
終わりなく政治をおこなう国王の葛藤、王に従う官僚の想いや野望、それに左右される民衆の苦悩。
それぞれに訪れる苦難の道を、どうやって乗り越え、生きていくのか。
そんな人間らしいストーリーに、読者が引き込まれてしまうからだと思っています。
「月の影 影の海」と「図南の翼」を読んで欲しい
十二国記はシリーズ化されており、現在11話販売されています。
個人的には全部読んで欲しいところですが笑
本の中でもとくにオススメの2冊を紹介します。
「月の影 影の海」
シリーズ2冊目、世界観が初めて明らかになる本。
日本に生きる女子高校生が「慶国」の国王に突然選ばれる所から始まる物語です。
生まれは「慶国」、しかし赤ん坊のころに災害で日本に流された何も知らない少女。
過酷な運命に打ち勝ち、自分の居場所をどうつかんでいくのか。
新潮社HP:https://www.shinchosha.co.jp/12kokuki/series/2.html
「図南の翼」
シリーズ7作目の物語。ただ上記の2作目を読んでいれば問題なく読める本です。
「十二国記の最高傑作」との呼び声高い作品です。
長年国王が決まらない「恭国」で、12歳の少女が国王になるのを志し、麒麟(国王を選ぶ神獣)に会いに行く苦難の道のりを描いた物語。
少女は「世間知らずで勝気なお嬢様」なようで、最も真剣に現実を捉え、自分に出来る最大限の行動をしていることが分かってきます。
そんな少女に多くの人が動かされ、言葉が現実になっていく。
読み始めたら止まらなくなること必至です。
新潮社HP:https://www.shinchosha.co.jp/12kokuki/series/7.html
まとめ
いかがでしたでしょうか。
「十二国記」はファンタジーな世界観によって際立つ、人間ドラマを描いた作品です。描写も細やかで作品にのめりこんでしまう。
そんな体験をぜひ味わってみて欲しいです。